福岡大大濠、若田部氏次男・達生 4番手登板“ノーノー継投”締めた「チームを甲子園に連れていきたい」 

[ 2022年7月9日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権福岡大会2回戦   福岡大大濠10-0小郡 ( 2022年7月8日    小郡 )

<福岡大大濠・小郡>5回にリリーフし無失点で試合を締めた福岡大大濠の右腕・若田部達生
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 各地区で計58試合が行われた。福岡大会は福岡大大濠が現ソフトバンク・若田部健一3軍投手コーチの次男、達生(3年)ら4投手が無安打零封リレーを見せ小郡に快勝した。

 福岡大大濠が10―0の5回コールド勝ち。投手陣も4投手の“ノーノー継投”で零封し圧倒した。試合を締めくくったのは、現ソフトバンク・若田部健一3軍投手コーチの次男、達生だ。

 「プレッシャーはなかった。甘くいかないように低めを意識した」。5回に登板。ダイエーと横浜で活躍し通算71勝を挙げた父とはまったく違うサイドからの変則的で豪快なフォーム。無安打1三振1死球で無失点に抑えたが、「良くなかった。リリーフなので3人で終わらないと」と反省が口をついた。

 父の引退後に誕生。「変な感じ。家にいるし自分のことを語らない。でも凄いなと思う」。現役の姿は知らないがYouTubeなどで見ることもあり、ときどき配球、考え方を聞いているという。
 「大濠にはいい投手が多いので生き残るため」と、変則的な投げ方を選んだ右腕。「最後なので自分の役割を全うしてチームを甲子園に連れていけるようにしたい」とキッパリ。八木啓伸監督は「背もあるしボールも変則的。将来的にも面白い存在」と期待した。(村田 有子)

 ◇若田部 達生(わかたべ・たつき)2004年(平成16)6月24日生まれ、横浜市出身の18歳。小1の時、高取少年野球クラブで野球を始める。小5で福岡ボンバーズ入り。福岡大大濠では2年秋にベンチ入り。最速は135キロ。持ち球はスライダー、ツーシーム、チェンジアップ。1メートル86、75キロ。右投げ、左打ち。目標は父と、OBの山下舜平大(オリックス)。

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2022年7月9日のニュース