埼玉に3年ぶりブラバン復活!高校野球、首都圏開幕 三郷北・佐藤主将「吹奏楽部が凄いので感謝」

[ 2022年7月9日 05:30 ]

全国高校野球選手権埼玉大会 1回戦   三郷北5-2草加西 ( 2022年7月8日    大宮公園 )

<三郷北・草加西>スタンドから応援する三郷北のブラスバンド(撮影・光山 貴大)
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 第104回全国高校野球選手権(8月6日から14日間、甲子園)の地方大会は8日、各地区で継続試合となった2試合を含めて計58試合が行われた。首都圏では埼玉大会がトップを切って開幕。大宮公園で行われた開会式では、3年ぶりに全出場校による入場行進が行われ、ブラスバンドの応援も復活。開幕戦では、三郷北が5―2で草加西を下した。

 管楽器の音色と、金属バットの打球音が青空に響く。3年ぶりにスタンドにブラスバンドが戻った埼玉大会が開幕した。「コロナ元年」だった20年に入学した3年生にとっては、最初で最後の生演奏の後押しを受ける夏になる。

 開幕戦。三郷北のスタンドでは、県大会上位の常連という吹奏楽部の美しいメロディーが奏でられた。1点を追う2回、逆転の中前2点打を放って勝利に貢献した佐藤優空主将(3年)は「吹奏楽部が凄いので感謝してます」と笑顔を見せた。昨年の埼玉大会は3回戦から有観客。初戦敗退だった三郷北にとっては、一般客が観戦する試合も初めてだった。2失点完投で勝利に貢献した背番号4の右腕・増田悠人(3年)は「試合前から緊張していたが、やるとなったらずっとワクワクしてました」とこれまでコロナ下で体験できなかった環境の大切さをかみしめた。

 開幕戦前は、発熱者が出た1校を除く全出場校での開会式が3年ぶりに行われた。かけ声を掛けながら146チームが入場行進。球児たちはみんな晴れやかな顔だった。(田中 健人)

▽コロナ下の高校野球と観客 新型コロナウイルスの感染拡大が始まった20年は春の選抜が中止となり、夏も全国の地方大会が中止。埼玉大会は21年夏は1、2回戦までは一般無観客、3回戦以降は有観客で行われた。また、同年の首都圏では、千葉大会は5回戦以降の一部球場で有観客に、神奈川大会は1回戦から上限付きの有観客で行われた。

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2022年7月9日のニュース