中村武志氏　中日・立浪監督の初勝利を祝福「誰よりも負けず嫌い　これでぐっすり眠って」

セ・リーグ   中日7ー5巨人 （ 2022年3月27日    東京D ）

現役時代の立浪監督と中村氏
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　立浪監督、初勝利おめでとう。開幕戦、そして2戦目も競り負ける展開。誰よりも負けず嫌いで眠れない日々が続いたと思うけど、これでぐっすり眠ってください（笑い）。

　私の3年後輩。監督が1年目だった時、キャンプは近藤真一とともに同部屋だった。礼儀正しく、体も細い。甘いルックスで中学生と見間違うほどだったが、ユニホームを着ると人を寄せ付けないオーラがあって驚いた。もの凄い闘争心で、野球に関しては先輩でも遠慮なく意見するし、先頭に立っていた。高卒1年目でも守備と足は一級品。打撃は非力だったが、既に私より上だった（笑い）。

　3年目かな。打撃の調子が悪かった時に、コーチに「ほっといてほしい。教えないでください」と。つかみかけていた時で何も言われなくなかったのだろう。星野監督にもコーチにそう言ったことを伝えると笑っていたね。その試合で猛打賞。お立ち台で「コーチのおかげです」と言ったときには驚いたな。

　負けず嫌いで、ポリシーは「絶対に最後の打者にはなりたくない」。キャンプ視察の時にも感じたが、選手に厳しさを植え付けている。「ヘラヘラする選手は使わない」という言葉も、監督就任以前からよく聞いていた。ここ何年も中日に足りなかった部分。星野監督の「闘将イズム」も引き継ぎ、満を持しての監督就任だった。石川昂、岡林ら若手を積極的に使って、中日を再建してほしい。（元中日ドラゴンズ捕手、スポニチ本紙評論家）