ロッテ・朗希 嫌でも目立つ!19日日本ハム戦で今春初の実戦登板 「できれば静かにやりたい…」

[ 2022年2月15日 05:30 ]

バレンタインデーのチョコを手にする佐々木朗(球団提供)
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 ロッテ・佐々木朗希投手(20)が、19日の日本ハムとの練習試合(名護)で今春初の実戦に臨むことが14日、決定した。13日に打ち上げた石垣島キャンプではブルペンで最速158キロを計測するなど、3年目で自己最高の仕上がり。2月中に実戦登板するのも自身最速だ。「令和の怪物」と「ビッグボス」こと新庄監督が率いる日本ハムの対決は、大きな注目を集めることになる。

 3年目で最速、そして最高の仕上がりを見せているのに、佐々木朗からは「大変です」との言葉が漏れた。

 今春初の実戦登板が、19日の日本ハム戦に決まった。大船渡時代から「令和の怪物」と注目されてきたが、目立つことは大の苦手。相手の新庄監督は正反対で、とにかく目立つことが大好きだ。11日の阪神戦ではガラポン抽選器で打順を決めるなど、従来の常識を覆し続けている。

 20歳は「キャンプ中はテレビも見ていない」というが、奇想天外なビッグボス野球の情報は見聞きしている。「いろんなことをすると思うので、それに対する意見とか聞かれそう。できれば、静かにやりたい」。多くのメディアに囲まれることを想像して苦笑いした。

 一方で、マウンドでは明確なテーマを決めている。石垣島キャンプで予定されていたシート打撃の登板は雨天中止。ここまで打者に投げておらず、「とにかくストライクをしっかりと投げる。打たれた、打たれない、点を取られたとかは正直、気にしなくてもいいと思っている」と、ストライクゾーンに投げることだけに集中する。

 石垣島キャンプは13日に打ち上げ。この日から1軍相当のA組は沖縄本島に移動したが、佐々木朗は登板直前までB組に残留して調整する。起用法について、井口監督は「基本的には先発で2イニング。まだ実戦形式で投げていないので、感覚を取り戻すだけ」と話した。その上で付け加えた。

 「まあ、注目を浴びるでしょうね。そこは計算していません」
 話題づくりではない。あくまでも、開幕ローテーション入りさせるための日程と説明したが、その顔は笑っていた。(横市 勇)

 ▽佐々木朗の過去2年のキャンプと実戦登板 20年は石垣島キャンプ最終日となった2月13日に初のブルペン入り。3月24日にフリー打撃に登板し、初めて打者相手に投げた。昨年は2月1日のキャンプ初日にブルペンで37球。24日には石垣島の2軍キャンプでシート打撃に登板した。3月5日のシート打撃登板を経て、12日の中日とのオープン戦(ZOZOマリン)に2番手で登板。これがプロ初の実戦で、6回の1イニングを無安打無失点、最速153キロだった。

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2022年2月15日のニュース