ロッテ・朗希、20歳初マウンドはCS開幕投手!ダル超え最年少先発勝利へ「緊張乗り越えたい」

[ 2021年11月6日 05:30 ]

CS初戦登板の会見を終えた佐々木朗は20歳のバースデーケーキを前にニッコリ(撮影・長久保 豊)
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 プロ野球は6日に「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」と「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」が同時に開幕。2連勝なら即突破が決まる超短期決戦となるファーストステージ(S)はパは2位のロッテが3位の楽天をZOZOマリンに、セは阪神が巨人を甲子園に迎える。高卒2年目ながら初戦の先発に抜てきされたロッテ・佐々木朗希投手は20歳の自覚を示し、勝利を誓った。

 関係者が用意した2日遅れのバースデーケーキ。佐々木朗は少年のような笑みを浮かべた。3日に20歳になったばかりの右腕は「子供の頃は20歳は大人だと思った。今、大人になったけど、そこまで大人じゃないですね」とはにかみ「(欲しい物は)車。免許は持っています」と告白。「生クリームは苦手」と語り笑いも誘った。

 6日は成人となって初登板。しかも、楽天とのCS初戦という大役だ。「楽しみな気持ちはない。緊張すると思うけど、そこを乗り越えたい」。午前9時からの全体練習を前に一人でグラウンドへ登場。マウンド付近へ足を運んで静かにたたずみ大一番へイメージを膨らませた剛腕は「勢いをつけたい。投手だけでなく、スタッフ、野手の皆さんも一年間頑張ってここまでつないでくれた。自分もしっかりつなげるように意識したい」と言葉に力を込めた。

 20歳0カ月でCS先発勝利なら06年(当時プレーオフ)の日本ハム・ダルビッシュの20歳1カ月を抜き最年少となる。「あまり10代はいい思い出がなかった。20代でいい思いをしたい」と佐々木朗。小学3年で東日本大震災を経験し、大船渡では甲子園出場もかなわなかったが、プロでは高卒2年目にして日本一の称号を目指す戦いの輪に加わり、CS初戦の先発を任されるまでになった。

 今季は3勝ながら終盤はローテーションに定着。同戦は3試合で防御率1・35と相性はいい。「朗希が楽天をどれだけ最少失点で抑えるか」と井口監督。リーグ2位からの日本一への道のりは、20歳が切り開く。(横市 勇)

 ≪ダルは20歳1カ月≫04年以降のプレーオフ、CSでの最年少勝利はダルビッシュ(日)が06年PO第2S第1戦で記録した20歳1カ月。20歳0カ月の佐々木朗(ロ)が勝てば記録更新となるがどうか。なお、ダルビッシュに次ぐ年少記録は大谷(日)が14年CSファーストS第1戦でマークした20歳3カ月となっている。

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