大谷翔平 驚異の前半戦はマルチ安打締め 2桁勝利&2桁弾へ後半戦も躍進必ず

[ 2021年7月13日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス7ー1マリナーズ ( 2021年7月11日    シアトル )

<マリナーズ・エンゼルス>4打数2安打だった大谷(AP)
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 大躍進の前半戦を、今季25度目のマルチ安打で締めた。エンゼルス・大谷はこの日、取材対応がなかったが、ジョー・マドン監督の言葉が全てを物語っていた。

 「彼は今、強靱(きょうじん)さにおいてピークにある。米国に慣れてきて、成熟していることもある。多くのことが同時に花開いているのだと思う」

 チーム89試合目で87試合目の出場となったマ軍戦。「2番・DH」で初回は左腕サンティアゴから右翼線二塁打、7回は一塁手のグラブをはじく内野安打を放った。前半戦は、日本選手新で両リーグトップの33本塁打。70打点もリーグ1位のゲレロ(ブルージェイズ)と3差で、2冠も射程圏内にある。

 本格的に投手復帰を目指したメジャー4年目。右肘手術からの復活どころか、周囲の想像を超える活躍だった。登板前後を休養に充てる「二刀流ルーティン」を撤廃し、投打同時出場も10度を数える。降板後に外野守備に就く「三刀流」も披露。投手で4勝を挙げて、1918年のベーブ・ルース以来の「2桁勝利&2桁本塁打」の可能性を残す一方、ルースは果たせなかった「30発&10登板」を達成。常識外れのプレーは話題を呼び、メジャーで最も注目を浴びる存在になった。DHでのファン投票1位に加え、投手では選手間投票で選ばれ、オールスター戦への史上初の投打同時選出を決めた。

 大谷が「初めてなのでまずは楽しみたい」と話す本塁打競争、オールスター戦。米メディアは「大谷の球宴」とまで呼ぶ。熱狂の真夏の祭典を経て、日本選手初の本塁打王を狙う後半戦に突入する。(柳原 直之)

 ≪次戦登板は20日≫大谷の後半戦最初の登板が、19日(日本時間20日)の敵地でのアスレチックス戦に決まった。ジョー・マドン監督が公表。13日(同14日)のオールスター戦では投打「二刀流」で出場する予定で、中5日での先発となる。11日はキャッチボールなどで調整した。

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2021年7月13日のニュース