郁文館、10得点コールド発進 元日本ハム“オオユキ”田中幸雄監督、甲子園経験ある助監督とタッグ

[ 2021年7月13日 05:30 ]

全国高校野球選手権東東京大会2回戦   郁文館10-0都深川 ( 2021年7月12日    府中市民 )

<郁文館・都深川>郁文館の相原助監督(左)と田中監督
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 投打がかみ合い、新タッグが5回コールド発進だ。郁文館はエース左腕で主将の甲斐一馬投手(3年)が4回を無安打無失点。台湾からの留学生で主砲の郭家樺(やすか)外野手(3年)が公式戦初本塁打となる2ランを放つなど都深川に圧勝した。

 志は、はるか先にある。だから元日本ハム投手で、18年からチームの指揮を執る田中幸雄監督(62)も「初回からやってほしいけど、なかなかエンジンのかかりが遅いので、その辺が課題」と攻撃陣の奮起を促した。最高成績は一昨年の16強だが、創立および創部135年目を迎える23年までに甲子園出場を目標とする。

 悲願達成の第一歩として今春、03年に都雪谷を夏の甲子園に導いた相原健志氏を助監督として招へい。指揮官も「彼には彼の経験がある。いいところを選手に助言してもらい、吸収してほしい」と大きな期待を寄せている。元プロ投手と甲子園を知る男の二人三脚で聖地へ歩みを進める。(花里 雄太)

 ◇田中 幸雄(たなか・ゆきお)1959年(昭34)2月27日生まれ、千葉県流山市出身の62歳。流山から電電関東を経て81年ドラフト1位で日本ハムに入団。85年6月9日の近鉄戦でノーヒットノーランを達成。同姓同名の野手と区別するため「オオユキ」の愛称で親しまれた。91年に中日で現役引退。通算成績は214試合、25勝36敗16セーブ、防御率4.23。菊川南陵監督などを経て、18年から郁文館で監督を務める。

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2021年7月13日のニュース