阪神・梅野 侍選出“御礼打”東京五輪でも「自分らしさどんどん出したい」 背番号は7に決定

[ 2021年6月19日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7―1巨人 ( 2021年6月18日    甲子園 )

<神・巨(10)>2回、1死二塁、左翼へ適時二塁打を放つ梅野(撮影・成瀬 徹)             
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 東京五輪を戦う侍ジャパンの出場選手変更が18日、発表され、広島・会沢翼捕手(33)の辞退と阪神・梅野隆太郎捕手(30)の追加招集が決まった。背番号は「7」に決定。取材に応じた虎の正妻は重圧を力に変え、金メダルに貢献することを誓った。

 「本当にびっくりしましたし、すごいうれしい報告でした」

 30歳の誕生日だった前日に届いた吉報に表情は緩む。それでも、これから向かう舞台を思い描けば、自然と表情は引き締まった。プロでの日本代表は初。「恥じないプレーをしていかないといけない。すごい重圧だったり、プレッシャーに負けないように」と決意を新たにした。

 追加招集に際し、稲葉監督からは「力を貸して欲しい。金メダルを勝ち取ろう」と熱い言葉をもらい闘志にも着火。この日、報告した矢野監督からも「いい経験をしてこい」と強く背中を押された。

 国際試合、そして短期決戦という意味でも重要な捕手というポジション。心がけるのはタイガースでマスクを被る時と変わらない。「キャッチャーは頭を使わないといけないですし、チームの一つのピースとしてしっかり仕事を出せるようにしたい」。その上で「自分らしさをどんどん出したい」と自慢の強肩「バズーカ」、ブロッキングもスタンバイさせる。

 「すごい重圧だったりいろいろな意味で野球人としては味わえないようなことがあると思うのでプレッシャーに負けないように」

 新たなモチベーションは、虎の正妻としても力になった。リーグ戦再開となったこの夜は2回1死二塁で左翼への適時二塁打で追加点を奪取。守備でも投手陣を8回までリードしチームの7連勝に貢献した。リーグVと金メダル。2つの頂点を追い求め、梅野の歩みが加速していく。(遠藤 礼)

 《代表内定辞退の広島・会沢「心から応援」》代表内定を辞退した広島・会沢は、NPBエンタープライズを通じて「稲葉監督はじめ関係者の皆様にはご迷惑をおかけしました。出場することはかないませんでしたが、野球日本代表が金メダルを獲れるように心から応援してます」とコメントした。会沢は15日の西武3回戦(マツダ)の8回守備で左脚を負傷。16日に広島市内の病院で検査し、診断結果が左下腿(かたい)の「腓腹(ひふく)筋挫傷」だったことが18日に球団から発表された。

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2021年6月19日のニュース