ヤクルト、巨人のコロナ感染事例をゲノム解析で検証へ 新型コロナ対策連絡会議

[ 2021年4月5日 11:51 ]

斉藤コミッショナー
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 プロ野球とJリーグが合同設置した新型コロナウイルス対策連絡会議の第29回が5日、オンラインで開かれ、ヤクルトと巨人で起きた新型コロナウイルスの感染事例について、ゲノム解析を用いた検証を進める方向性となった。

 遺伝子レベルのゲノム解析を行うことで、可能性の高い感染ルートを追うことなどができる。G大阪の感染事例では、同様のゲノム解析の結果、当初は感染ルートとして有力視された移動のバス車中ではなく、ロッカールームでの会話などが感染リスクが高かったことが判明し、この日の会議で報告された。

 プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「G大阪の事例は非常に詳しいゲノム解析の内容をいただいた。恐らくプロ野球での2件の事例にも、ゲノム解析をベースにした徹底的な分析をして対策をとっていきたいと思う」と話した。

 専門家チーム座長の賀来満夫氏は「遺伝子解析することで、どういう形で伝播した可能性があったのか見えてくる。プロ野球の感染事例も、疫学調査とともに遺伝子解析も行い、より詳細な分析を行っていこうとなった」と説明した。

 ヤクルトは西田とスタッフ1人が陽性判定を受け、青木、内川、川端が濃厚接触者として離脱。巨人は丸、中島、若林、ウィーラーが陽性判定を受けた。

 専門家チームの三鴨広繁氏は「選手らと接点のある出入り業者の方々の検査、健康チェックシート記入なども厳守していくべき。検査については斉藤コミッショナーから“前向きに考えたらどうか”という言葉をいただいている」と話した。

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2021年4月5日のニュース