右飛でも観衆沸かせるのが阪神・佐藤輝だ　バット折りながらも特大飛球　巨人戦ではスタンドイン期待！

セ・リーグ   阪神3－1中日 （ 2021年4月4日    京セラD ）

＜神・中＞6回2死満塁、佐藤輝は代打で登場するも右飛に倒れる（撮影・大森　寛明）
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　阪神のドラフト1位・佐藤輝は開幕9試合目にして初めてスタメンを外れた。矢野監督は試合後に「（コンディションは）関係ないです。1個のこと（理由）で代えている訳ではないし。チーム全体のことを考える立場で。陽川だって調子いいし、すべてのことを考えて決めています」と説明。直近2試合がいずれも無安打で、加えて、この日の先発が左腕・小笠原だったことも考慮されたとみられる。

　ただ、見せ場はつくった。6回、1点を勝ち越し、なおも2死満塁の絶好機で初の代打出場。2日前に空振り三振を喫した右腕・鈴木に雪辱を期し、打席へ。カウント2―2から148キロ内角直球を豪快にスイングした。バットを折られながらも強引に引っ張った打球は、大飛球となって右翼スタンド方向へ向かった。観衆は大いに沸いたが、フェンス直前で平田のグラブへ。アウトにこそなったものの、一振りでファンを酔わせた。

　新人史上初の開幕カード3戦連続弾は夢と消えても、バットにまとう大きな期待感は相変わらず。6日からはいよいよ公式戦初の甲子園で、巨人との伝統の一戦に臨む。コロナ下で限られた人数でも、聖地に詰めかけるファンへ、あいさつ代わりの一発を狙う。（阪井　日向）