牛島和彦氏 「我慢」「辛抱」が持ち味、大輔おめでとう ここからが再スタート

[ 2021年4月5日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA3-1広島 ( 2021年4月4日    横浜 )

<D・広>三嶋(右)からウイニングボールを手渡される三浦監督(撮影・島崎忠彦)
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 【牛島和彦 視点】大輔の笑顔を見て、私自身もホッとした。おめでとう、と言いたい。シーズン中に必ず連敗はあるが、それが開幕から来た。外国人選手を欠いて戦力不足な中で辛抱、我慢した結果だと思う。

 中堅・神里の好守で流れが来た。自身が先制アーチを放った直後の4回、鈴木誠の左中間の飛球を横っ跳びでキャッチ。ボールに必死に食らいつこう、という選手の姿勢が随所で見られた。山崎、三嶋は未勝利とあって硬さもあったが、1勝したことで雰囲気はガラリと変わると思う。

 私が横浜監督を務めた05、06年。2年とも開幕投手は大輔だった。05年は開幕から2試合連続でサヨナラ負け。3戦目が初勝利だったが、心底ホッとしたのを覚えている。白星に勝る薬はない。制球が良く、「我慢」「辛抱」が持ち味だった大輔の当時の投球スタイルは監督としての采配にも表れると思う。助っ人不在の間は昨季まで2軍で見ていた若手を辛抱してどんどん起用してもいい。継投なども我慢が続くだろう。ここからが再スタート。今度、どんな野球を見せてくれるか期待したい。(スポニチ本紙評論家)

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2021年4月5日のニュース