広島・森下 初の火曜日登板で“無敗の虎”に6回無失点 わずか1安打、2年目も完ぺき発進

[ 2021年3月30日 19:46 ]

セ・リーグ   広島―阪神 ( 2021年3月30日    マツダ )

<広・神(1)>4回の満塁ピンチを切り抜けベンチに戻る森下 (撮影・奥 調)
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 昨季セ・リーグの新人王に輝いた広島・森下暢仁投手(23)が、30日の阪神戦に今季初先発し、6回を1安打無失点に抑える好投を見せた。昨年はなかった6連戦の初戦となる火曜日の登板でも安定感を見せ、見事な今季初登板となった。

 初回、3者凡退でスタートした森下が、初めて迎えたピンチが4回だ。糸原の左前打、マルテの四球で、無死一、二塁となるが、ここで大山を空振り三振。さらにサンズへの四球で1死満塁となるが、佐藤輝を高めの直球で空振り三振。梅野を二ゴロ、と先制点は許さなかった。その後は、ピンチらしいピンチもなく、3四球はあったものの、強力阪神打線を手玉に取り、6回無失点でまとめた。打線は6回に1点を先制し、森下は勝利投手の権利を得た。

 昨季は18試合に登板し、10勝3敗。球団新人では14年大瀬良以来の2桁勝利を挙げ、防御率1.91に輝いた。規定投球回到達の新人で2桁勝利&防御率1点台は66年堀内垣夫(巨人)以来という快挙だった。その中でも阪神戦は特に相性が良く、昨季は4試合で3勝無敗。8月14日の登板は圧巻で、2安打12奪三振で自身初の完封を達成した。球団新人の完封勝利は2014年大瀬良以来6年ぶりだった。

 今季は、2月21日に今春初の対外試合登板となる阪神戦に先発し、3回を投げ3安打無失点。ただ、注目の阪神ドラフト1位・佐藤輝との対決は初回に右中間への二塁打を許した。「すごくいい打者だと思う。そこの前の打者(大山、サンズ)も結構打っている。そこまでに走者をためないように一つずつアウトを取っていきたい」と話していたが、この日の佐藤輝との対決は2三振に打ち取るなど、貫禄を見せた。

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