ソフトバンク・上林 開幕2軍悔しさ胸に「みんなが驚く数字出す」

[ 2021年3月30日 20:57 ]

<ウエスタン・リーグ ソフトバンク・広島>6回、中前打を放つ上林
Photo By スポニチ

 ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が30日ウエスタン・リーグ・広島戦(由宇)に「1番・右翼」で先発出場。まさかの開幕2軍スタートとなった心境を明かした。

 「(栗原に)完璧に数字で差をつけないといけないと分かっていた。シーズン終わった時にどうなっているかが重要。今年は笑って終わりたい」

 18年全試合に出場し、打率・270をマーク。不動のレギュラーへ着々とステップを踏んでいた。しかし、19、20年はケガに苦しみ思うような成績を残せなかった。だからこそ「プロ野球人生で今後を左右する1年になる」と今季に懸ける思いは人一倍強い。

 その言葉通りだった。2月からの紅白戦、練習試合、オープン戦序盤にかけて12試合連続安打を記録。「全試合出るつもりでやっている」と開幕スタメンへ猛アピールを続けてきた。しかし、オープン戦ラスト3試合で10打数無安打。開幕スタメンを勝ち取る決定打を出せず、2軍落ちとなった。

 抑えきれない悔しい気持ちはあるが、腐らない強さがある。2軍落ちが決まった開幕前日の25日、ウエスタンリーグ・オリックス戦で2安打1打点をマーク。この日も、6回先頭で中前打を放ち、三森の適時打で、追加点となるホームを踏んだ。「目標に向かってみんなが驚く数字を出す。それだけです」ときっぱり。“試練”を乗り越えた先に背番号「51」の輝く舞台が待っている。(福井 亮太)

続きを表示

2021年3月30日のニュース