中日・大野雄 同点弾に反省「ホーム開幕を任されている投手がいけない」 今季初勝利逃すも112球の力投

[ 2021年3月30日 22:26 ]

セ・リーグ   中日3-3巨人 ( 2021年3月30日    バンテリンドーム )

<中・巨(1)>初回2死一、二塁、丸の打球を根尾が好捕し、笑顔でグラブを叩く大野雄(撮影・椎名 航)
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 今季初登板となった中日・大野雄は7回5安打2失点。白星こそお預けとなったが、112球の力投を見せ「最初は力んだけど、徐々に落ち着いて投げられるようになった」と振り返った。

 3回に梶谷、ウィーラーの連打で先制点を失うと、味方が2―1と勝ち越した直後の4回には先頭・中島に同点ソロを被弾。「(3回の)ビシエドのタイムリーの2点があり、1失点で勝たないと。あそこで初球でホームランは、ホームの開幕を任されている投手がいけないと思う」と反省した。

 それでも尻上がりにペースアップし、7回2死では112球目でこの日、最速タイの147キロ直球で梶谷を見逃し三振。「最後までバテることなく、球が走っていた」と昨季10完投の原動力となったスタミナは健在だった。

 その裏の攻撃では打席に入るつもりでベンチで肘当てを装着。「自分で白黒付ける気持ちでマウンドに上がっていた」。走者が出たことで代打を送られたが、リーグ連覇中の王者・巨人相手に完投も辞さない覚悟だった。

 昨季、沢村賞を獲得した左腕は「沢村賞のことは忘れているが、チームの軸、柱という自覚はある」と責任感がさらに増した。

 予定通りなら、2週間後の4月13日に敵地で再び巨人と対戦する。「次は1点もやらんぞという覚悟で投げたい」と大野雄。エースはどこまでも頼もしかった。

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