福岡大大濠 初4強ならず 八木監督「まだまだ力不足 打撃を強化しないと」

[ 2021年3月30日 05:30 ]

第93回選抜高校野球大会第9日第2試合 準々決勝   福岡大大濠0―8東海大相模 ( 2021年3月29日    甲子園 )

<福岡大大濠・東海大相模>アルプスへのあいさつを終え、ガックリと引き揚げる福岡大大濠ナイン(撮影・井垣 忠夫)
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 何もさせてもらえなかった。福岡大大濠は0―8で東海大相模に敗れ、春夏通じて初のベスト4進出を逃した。八木啓伸監督は「まだまだ力不足と感じた」と完敗を認めた。

 先発は2試合で278球を投げていた毛利海大ではなく、後輩の馬場拓海だった。毛利は「後ろに俺がいるから思いっきり投げてこい」と送り出した。馬場は初回から相手打線につかまり2失点。2回に2ランを浴びたところで降板した。

 代わった毛利も3連打を浴びて失点するなど流れを止められなかった。毛利は「自分の持ち味の真っすぐを簡単にはじき返された」と唇をかんだ。3回以降は持ち直し、7回2/3で4失点。「ツーシーム、チェンジアップで空振りを取れたのは自信になった」と手応えもつかんだ。八木監督は「あとからゲームを投げて落ち着かせた。いい経験になったと思います」と語った。

 援護したい打線は相手の石田隼都の前に14三振。三塁ベースを踏めなかった。2回戦の具志川商戦では8得点を挙げたが、八木監督は「石田くんレベルを打てないと上には行けない。打撃を強化しないといけない」と痛感していた。

 これで終わりではない。夏がある。毛利は「チームの力が足りなかった。もう一回、一から練習してベスト8以上を狙って、大濠の歴史をつくっていきたい」と誓った。

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