鈴木啓示氏　阪神・青柳は勝てる投球　野手に信頼されるムード、この安定感なら相当な勝ち星期待できる

セ・リーグ   阪神9ー5ヤクルト （ 2021年3月27日    神宮 ）

スポニチ評論家・鈴木啓示氏
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　【鈴木啓示　視点】初回、先頭・近本からつながって一挙4得点。上位打線それぞれが仕事を果たして、最後は佐藤輝の2ラン。オープン戦から今年の打線は本塁打が多いが、ひと振りで大量得点になる長打はやっぱり魅力だ。

　先発投手にはこれ以上ない援護だが、青柳がその裏をきっちりと3人で片付けたことで大きな流れを呼び込んだと言える。2回、3回、4回と安打を出すものの単発。不必要な四死球で走者をためなかった。5回、6回の中盤の失点は次回登板への反省点だが、球威は申し分なく、あれだけ低めに集めていれば連打される可能性も低い。勝てるピッチングだった。

　野手に「青柳の日は勝てる」と信頼されるムードを作った。得点力アップとの相乗効果で、この安定感があれば相当な勝ち星が期待できる。チームも2連勝したというだけではなく、投打でほとんどの選手を一度は起用できて、最高の発進だといえる。