日本ハム・野村 相棒一新 打撃確実性向上へバランス型バットへ変更

[ 2021年1月19日 05:30 ]

自主トレでダッシュを繰り返す野村
Photo By スポニチ

 沖縄での自主トレを打ち上げた3年目の大砲・野村佑希内野手(20)が18日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で自主練習を再開し、道具を一新したことを明かした。レギュラー奪取を狙う今季は、打撃の確率を上げるためにバランス型のバットに変更。昨季7失策と課題を残した守備力向上へ、グラブも従来型より1センチと5ミリ大きい2種類を用意し、来月1日からの沖縄キャンプに入る。

 杉谷、郡、清宮との「野生化計画」自主トレを打ち上げた野村の表情は精かんさを増していた。ランニングを終えると、室内練習場に移動して約1時間黙々とノックを受けて守備練習。新グラブは修理に出していたため、この日は旧型グラブでの練習となったが、3年目のレギュラー奪取へ並々ならぬ意欲をにじませた。

 「基礎や体幹とか、体の土台となる部分を暖かいところでできて良かった。毎日凄く充実した練習ができた」

 沖縄での自主トレでは基礎体力向上に取り組むとともに、自身の相棒も一新した。バットは昨季までバットの先端に重心を置くトップバランスのバットを使用してきたが、今季から重心を手元寄りに置くバランス型に変更。昨季は21試合の出場ながら打率・257と結果を残したが、さらなる飛躍へバットの変更を決断した。重量は880~890グラムで変わりはないが、打撃の確実性向上へ「自分で扱いやすい形にした」と狙いを説明した。

 守備では従来型より大きくしたグラブに変更する。これまでより1センチと5ミリ長い2種類のグラブを用意し「少しでも捕る確率を高くするためにやりたい。どうやったら前より守れるかなというのを考えながらやっていく」とレギュラーに定着するために必須の守備力向上へも意欲的だ。沖縄自主トレでは打撃よりも守備を重視し、杉谷や飯山内野守備コーチ直伝の守備力強化メニューをこなしてきた。「基礎になる部分を自分のものにできるようにやってきたので、(キャンプでは)新たな技術をコーチに教わりながらやっていきたい」と話した。

 1軍でフルシーズンを戦い抜くための準備も進めている。練習で追い込んだ状態の中でいかにバットを振れるかを自身に課しており、「調子が良い時は誰でも打てる。疲れた時にしっかりとしたスイングを身に付けたい」と説明。スタミナ切れしないために間食でバナナなどを摂取するようにもなったという。今季は3年目で初の1軍キャンプスタートが濃厚。「2月1日からしっかり魅せられるようにしたい」という野村が、新たな相棒とともに定位置獲りをアピールしていく。(東尾 洋樹)

 ▽野村の昨季VTR 昨年6月19日の開幕戦(対西武)に「8番・三塁」で先発起用され、1軍初出場。高卒2年目では14年の大谷翔平(現エンゼルス)以来の開幕スタメンを果たす。同25日の楽天戦ではプロ12打席目で初安打、さらに初打点、初の猛打賞も記録。7月2日のソフトバンク戦では2回にプロ初本塁打、9回には初のサヨナラ打も。だが、同7日オリックス戦での三塁守備で右手小指を骨折し、長期離脱。終盤に復帰を果たすもシーズンを通じてプレーできなかった。

続きを表示

2021年1月19日のニュース