ENEOSルーキー滝沢“相思相愛”大久保監督の指導心待ち「貢献したい」 関根は球速UPへ意欲

[ 2021年1月19日 17:46 ]

社会人野球の名門「ENEOS」に入寮した滝沢(左)と関根
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 社会人野球の名門、ENEOSに東京六大学を沸かせた滝沢虎太朗内野手(22)、関根智輝投手(22)らが入部した。

 滝沢は早大の主軸として4年間通算で打率・271をマーク。50メートル6秒0の俊足で同15盗塁も記録した。19年6月1日の早慶戦では1点を追う4回1死二、三塁で本盗に成功。同点の8回には決勝ソロも叩き込んだ。当時慶大を率いた大久保秀昭監督(51)は「ホームスチールで流れがね」と嘆きつつ、改めてセンスに舌を巻いた。一方の滝沢は「毎年強いチームを作って、何度も優勝してきた。大久保監督の野球を肌で感じてみたい」と敵将を見つめてきた。半年後の同年12月、大久保監督は古巣のENEOS指揮官へ。滝沢はプロ志望届を出さず、入社希望の一報を入れた。

 昨年11月の都市対抗も観戦。「すべてにおいて大学とは違うレベルの差を感じた。ENEOSはアマ野球のリーディングチームだと思うけど、今度は自分が貢献したい」と意気込んだ。

 慶大1年時に春秋通算5勝を挙げた関根も全盛期復活を目指している。順調な神宮デビューも2年春に右肘を痛め、側副じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を決断。約2年間のリハビリを経て昨年からリーグ戦マウンドに復帰すると、昨秋の早慶戦は2戦零封と結果を残した。「初めて早慶戦で連投して、徐々にステップアップ出来たと感じられた」。

 今春から慶大入学時から抜擢してくれた大久保監督の下で、社会人として再スタートを切る。「会社を背負って投げる以上は負けたくない。平均は140キロ後半、最速は150キロまでいければ…」。最速145キロからの上積みへ自信はある。

 チームはすでに新シーズンへ始動。5年ぶりに出場した昨冬の都市対抗は優勝したHondaにタイブレークの末、サヨナラ負けしたとあり、課題と同時に手応えもつかんでいる。ルーキー9人が融合し、最強軍団への布陣は整った。

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2021年1月19日のニュース