「つなぐ野球」の再建を 広島 スタッフ会議で方針確認 佐々岡監督「投手、野手とも戦力の底上げ」

[ 2021年1月19日 05:30 ]

<広島>必勝祈願を行う(右から)松田元オーナー、佐々岡監督ら
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 広島は18日、春季キャンプに向けてマツダスタジアムでスタッフ会議を開き、リーグ3連覇当時の「つなぐ野球」を再建するべく、チーム打撃や走塁強化などの方針を確認。佐々岡監督は「投手、野手とも基本は戦力の底上げ。チーム一丸で優勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。

 打撃では、秋から取り組む逆方向へ強い打球を打つ練習を1、2軍全員で徹底する。昨季はチーム打率、得点数ともリーグ2位ながら、残塁はリーグワーストの870を数え、1点差は9勝13敗。朝山打撃コーチは反省を踏まえ「接戦を取れるように、つなぐ野球をもう一度」と語った。

 投手陣では救援陣の強化が喫緊の課題だ。中でも懸案は勝利の方程式をどう組むか。抑え候補のフランスアが新型コロナ感染で出遅れ必至。塹江、ケムナらがクローズアップされるが、指揮官は「競争。2軍から来る選手にもチャンスがある。沖縄キャンプを見て決める」と説明した。

 キャンプの1、2軍メンバー振り分けは、19日に発表される。中旬からは紅白戦や練習試合などの実戦が組まれ、「1軍で調子が上がらない選手は入れ替える。2軍でしっかりアピールしてほしい」と佐々岡監督。移動する際には、PCR検査による陰性確認を義務づける。(江尾 卓也)

 《恒例の必勝祈願》広島は恒例の必勝祈願として広島市中区の広島護国神社を訪れた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、昨年の87人から規模を大幅に縮小。松田元オーナーや佐々岡真司監督、スタッフ計9人がスーツ、マスク姿で参拝し、玉串を奉納するなどして今季の優勝を祈った。

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