ロッテ・朗希を独自指導 吉井コーチ「1年目としては順調だった」“傾斜台スロー”など体づくり専念

[ 2021年1月19日 05:30 ]

令和の怪物・佐々木朗(右)をじっくり育ててきた吉井コーチ
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 昨年、一度も実戦で投げられなかったロッテ・佐々木朗だが、吉井投手コーチは「投げさせたかったが、1年目としては順調だった」と肯定的に捉えていた。

 過去にダルビッシュ、大谷、千賀らを指導し、そんな超一流にも劣らない才能があると理解しながらも、160キロを超える剛速球に耐えられる体でないことも把握していた。だからこそ昨春のキャンプでは技術指導をするのでなく、独自の練習法を取り入れていた。

 マウンドとは逆傾斜の「上り坂」からネットスローを繰り返させた。元々は故障者のリハビリメニューとして開発されたトレーニングで、自然と肘を高く上げる習慣をつけさせるためだった。キャッチボールは40メートル止まり。筑波大大学院で勉強した理論家らしく、40メートル前後までは投球フォームが変わらないで投げられるというデータを知っていたのだ。

 最速163キロ右腕が抱えていた右肘の不安もなく、現在は都内などでトレーニングを行っている。今春のキャンプは、体づくりに専念してきた昨年の成果を見せる期間となるだろう。(横市 勇)

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