巨人・井納“菅野マニア”になる!週1回「日本で一番いい投手」間近で見て学びレベルアップだ

[ 2021年1月19日 05:30 ]

ブルペンで捕手を立たせて投げ込みをする井納(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 新天地でフル稼働する。DeNAからFAで移籍した巨人・井納が、川崎市のジャイアンツ球場で自主トレを行った。今年初のブルペン投球で立った相手に16球を投じ「思ったよりしっかりと投げられた」と順調ぶりをアピール。目標は17年以来、4年ぶりの規定投球回数の到達だ。

 「ここ何年か一年間ローテーションで投げていない。規定投球回数というのが一番」。コロナ禍で120試合に減った昨季は6勝を挙げるも、投球回数は89イニングにとどまった。昨年12月の入団会見では原監督から中4日での登板も期待された。このオフはケガをしない体づくりに励み「言われたところで投げないといけない。最高のパフォーマンスができるように、悔いのない準備をするだけ」と中4日も辞さない構えだ。

 34歳と投手陣では中堅だが、レベルアップのため3歳下のエース・菅野の姿から学びも得る。「(シーズン中は)週1回は必ず見られる。日本で一番いい投手。吸収というか、見て学べる」。予想のつかない言動からDeNA時代は「宇宙人」の愛称で親しまれた右腕は、週1の「菅野観察」を宣言した。

 先日、就任した桑田投手チーフコーチ補佐にも「いろいろと聞いて今後の野球人生に役立てたい」と目を輝かせる。春季キャンプでは対戦経験のある主力打者に自身の投球の印象を聞き、課題をあぶり出す。学ぶだけでなく、「若い子に僕からどんどん話しかけたい」とキャンプから若手へ助言も惜しまない。

 「球団が変わってルーキーの時のような不安もあり楽しみもある」と井納。新たな野球人生がスタートする。(田中 健人)

 ≪規定投球回数クリアなら4年ぶり≫井納が規定投球回数に到達したのは14、16、17年の3度、今季到達すれば4年ぶりだ。年間の最多登板は14、17年の25試合、最多投球回数は14年の159回1/3となっている。FAで巨人に移籍した投手は井納を含め14人。1年目に規定投球回数をクリアしたのは00年工藤公康(136回)、12年杉内俊哉(163回)の2人だけ。井納が到達すれば9年ぶり3人目で右腕では初めてとなるがどうか。

続きを表示

2021年1月19日のニュース