ロッテ・朗希 2・11実戦デビュー!“1年熟成”の令和の怪物、井口監督「開幕ローテ目指して」

[ 2021年1月19日 05:31 ]

ついに怪物がベールを脱ぐ!2月11日のロッテ紅白戦で実戦デビューする可能性が高まった佐々木朗
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 ロッテの佐々木朗希投手(19)が今年初の実戦となる2月11日の紅白戦(石垣島)で実戦デビューする可能性が高まった。18日にZOZOマリンで監督・コーチ会議が行われ、2年目右腕は沖縄・石垣島で励む春季キャンプの1軍スタートが決定。井口資仁監督(46)は開幕ローテーショ ン入りを期待した。最速16 3キロを誇り「令和の怪物」と呼ばれる右腕がいよいよ 実戦マウンドに立つ。

 2年目の怪物がついにベールを脱ぐ。監督・コーチ会議を終えた井口監督は、佐々木朗について「体が仕上がっている。今年に関しては戦力として開幕からどういけるか、判断したい」と語った。

 その基準となるのが、キャンプ地の石垣島で2月11日に予定している紅白戦だ。「(他の投手も含めて)そこでの状態で、投手コーチに判断してもらう」と井口監督。最終決定は吉井投手コーチが下すものの、この紅白戦で佐々木朗が実戦デビューする可能性は高い。そして、内容次第では同13日から沖縄本島で始まる対外試合への参加が決まる。

 高卒1年目だった昨季もキャンプ1軍スタートを果たした。3月下旬にはフリー打撃に2度登板。5月26日には初の実戦形式となるシート打撃に登板し、160キロを計測した。その頃とシーズン終盤の10月にも実戦デビューが想定されたが、コンディション不良で見送りに。首脳陣は細心の注意を払い、160キロを超える速球やプロでの連投に耐えうる体力づくりを優先させた。ただ、潜在能力の高さは群を抜いており、指揮官は「今年は競争の立場。いい形で開幕に合わせ、先発ローテーションを目指してほしい」と期待を寄せた。

 昨秋の宮崎フェニックス・リーグへの参加も見送った佐々木朗だが、年明けからはブルペンで捕手を立たせた投球練習を行っている。トレーナーの報告を受けている指揮官は「順調。キャンプで(本格的な)投球ができる」と説明した。

 昨年は種市、西野らが相次いで右肘の手術を受けた。今季中の復帰を目指すが、計算できない。さらに昨季途中で加入したチェン・ウェイン(現阪神)も退団するなど、先発陣の駒が豊富なわけではない。その状況で2年目の右腕に対する指揮官の期待値は高い。

 ロッテは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、石垣島キャンプの無観客開催を決めている。本来ならスタンドにファンがあふれかえる佐々木朗の実戦デビュー。それでも、163キロ右腕が最高のパフォーマンスを見せることに変わりはない。(君島 圭介)

 ▽2020年の佐々木朗 沖縄・石垣島での1軍春季キャンプに参加し、主にブルペン投球で調整。3月下旬に初めてフリー打撃に登板し、打者2人に計25球、最速157キロだった。5月26日のシート打撃では160キロを2度計測したが、その後はコンディション不良が続き、実戦登板は白紙の状態に。シーズン終盤まで1軍に同行し、体づくりに励んだ。12月14日の契約更改は現状維持の1600万円。「まだまだ心も体も幼かったと思うけど、少しずつ成長はできた」と振り返り、20年の漢字として「成」を選んだ。

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