東邦・森田監督“いつも通り”3度 名門・広陵に12得点「よくやってくれた」

[ 2019年3月30日 12:25 ]

第91回選抜高校野球大会2回戦   東邦12-2広陵 ( 2019年3月30日    甲子園 )

<広陵・東邦>気合い満点の表情で投げ込む東邦・石川(撮影・成瀬 徹)   
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 平成最初の第61回大会(1989年)で優勝した東邦(愛知)が平成最後のセンバツ優勝へ準々決勝進出を決めた。

 6年ぶり24回目出場となる広陵(広島)を相手に16安打12得点の快勝。エースで3番の石川(3年)は打っては本塁打を含む2安打2打点、投げても6回4安打無失点の快投。投打の活躍で14年ぶり8強入りを演出した。

 4回の優勝を誇る名門を下した森田泰弘監督(59)は「うれしい。よくやってくれた」と安どの表情。「1回戦の時に少し硬いなと感じていた。ミーティングしたので2回戦はもう少し力抜けるのではないかと期待をしていた。力を抜いて、いつも通りできた」と話した。

 初回、2つの四球でもらったチャンスで逃さず、吉納(2年)、長屋(3年)の連打で2点を先制した。「(広陵エースの河野の)ボールが少し浮いているという印象を受けたので、まっすぐはベルトに目付をして、変化球は低めにボールになるだろうという予測で、積極的に行かせた。よく対応できたと思う」と選手たちを称えた。打席の立ち位置にも工夫が見られたが、「試合に入る前に予測して立って、後は微調整していくんだよと常々言っている。そういう部分でもいつも通りやれた」。7盗塁と足を絡めた攻撃にも「足はそんなに速くない選手が多いですが、序盤に仕掛けるのは新チームになってからずっとやっている。それもいつも通り」と語り、“いつも通り”を3度繰り返した。

 投打の活躍を見せた石川については「(本塁打は)1本出たなと。石川が打つと、チームのノリもいいので、次も期待する。(投球に関しても)1回戦よりも良かったと思う」と評価。「1回戦の後、160球投げたことでトレーナーの先生が駆けつけてくださった。万全の状態で臨めた。皆さんのサポートのおかげ」と周囲に感謝した。

 あすセンバツ初出場の筑陽学園(福岡)との準々決勝。連戦となるが、「今すぐにでもやりたいという気持ちです」と力を込めた。

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