広陵エース河野、まさかの乱調「修正できなかった」

[ 2019年3月30日 13:19 ]

第91回選抜高校野球大会2回戦   東邦 12―2 広陵 ( 2019年3月30日    甲子園 )

<広陵・東邦>力投する先発の広陵・河野(撮影・後藤 大輝)  
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 エースがまさかの乱調で、思わぬ大差を付けられた。広陵は先発の河野佳投手(3年)が3回途中6失点。「初回からボールが高めに浮いて修正できなかった。切り替えようと思ったが、悪い流れのまま引きずってしまった」と、うなだれた。

 1回戦で自己最速を2キロ更新する150キロを計測した投球からはほど遠かった。球場表示の最速は142キロ。初回2死一、二塁から吉納、長屋の連続適時打で2失点。3回は「打たせると勢いに乗せてしまうので注意したい」と話していた石川に、高めに浮いたスライダーを左翼席へ運ばれた。その後も3安打に重盗を絡められるなど、0―4の1死一、三塁で降板した。

 2番手の石原勇輝投手(3年)は、7回に4安打を集められるなど4イニングを投げて被安打6の3失点。「打たれた球は甘くて、コースに投げきれなかった。自分のピッチングでリズムをつくれるようにしたい」と前を向いた。

 甲子園で10点差を付けられて敗れるのは、17年夏の決勝・花咲徳栄戦(4―14)に並ぶ同校のワースト記録。昨秋の明治神宮大会でも星稜に0―9で7回コールド負けしており、中井哲之監督(56)は「そういう経験があって甲子園に来られたわけですから。悔しさを感じて、練習していきたいと思います」と夏に向けて再起を誓った。

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2019年3月30日のニュース