菊池の球速は「4月のメジャー」では及第点 制球力の良さも光る

[ 2019年3月30日 14:45 ]

6回3失点と好投したマリナーズの菊池(AP)
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 マリナーズの菊池雄星投手(27)はメジャー2戦目でも勝ち投手になれなかったが、レッドソックス戦で最速95マイル(152・8キロ)をマーク。2014~18年の開幕から4月いっぱいにおけるメジャーの投手の平均球速は先発で91・9マイル(147・9キロ)、全投手で92・3マイル(148・5キロ)だが、93マイル(149・6キロ)だった初球を含め、この日はどちらの球速も超えていた。

 マリナーズ打線は4回までに3発で6点を奪って菊池を援護。初回に先頭打者として先制本塁打を放ったマレックス・スミス(25)は昨季までメジャー294試合で7本塁打しか放っていなかったが、新天地マリナーズでは6打席目で一発を放った。

 また2回に今季1号を放った7番のオマー・ナルバエス(27)も昨季まで221試合で本塁打は12本のみ。これまで長打とはあまり縁のなかった2人が菊池の背中を後押しする形となった。

 菊池は東京ドームでのメジャー・デビュー戦(3月21日)では、91球投げてストライクは58球。“ストライク率”は・637だった。

 この日のレッドソックス戦では86球を投げて55球がストライク。ストライク率は・640と初戦とほぼ同じと安定しており、2試合計10回2/3で四球はまだ1つしか与えていない。

 レッドソックス打線は昨季、左投手に対する打率(・250)はリーグ全体で13位だったが、右投手に対してはリーグ1位(・275)。そのデータ通り?9回、マリナーズの右腕、ハンター・ストリックランド(30)を打ち崩して逆転勝利を収めた。

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