柳田レーザービームも…工藤監督に怒られた「“代えるぞ”と」

[ 2017年3月24日 08:52 ]

オープン戦   ソフトバンク5―1阪神 ( 2017年3月23日    ヤフオクD )

<ソ・神>4回裏1死三塁、柳田は左線適時二塁打を放つ(投手・青柳)
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 やってしまった。0―0の4回1死二塁、阪神・高山の中飛を捕球したソフトバンク・柳田は二塁走者の三進を阻止すべく、ワンバウンドで三塁へ矢のような送球を披露した。ピンチ拡大を防いだものの、ベンチへ戻ると待っていたのは工藤監督の厳重注意だった。

 「(柳田には)カットマンに、と話しています。あれはダメ。自重するように話しました」

 侍ジャパンに選出されなかった要因でもある右肘痛はまだ完治したわけではない。首脳陣も大事な戦力のリハビリを優先し、ようやく前日22日の阪神戦(ヤフオクドーム)から守備を解禁したばかり。それも全面解禁ではない。痛みの再発防止策として、送球は内野のカットマンを経由させることを義務づけた。

 「“大丈夫”と投げた後に“おかしい”と言ってきたこともある。シーズンに(痛みが)出てしまうと本人もチームにもマイナス」と指揮官は語気を強める。シーズン143試合をトータルで考え完全復活のプランを練っていただけに怒りは収まらない。

 お叱りを受け、本人は神妙な面持ち。「とっさに(力を)抑えるのは難しかった。監督から、めっちゃ怒られました。“代えるぞ”と言われました。試合の中で慣れていきたい」。ただ、本能に従って投げた感触は「普通にいける。大丈夫だった」と手応えもある。落ちたカミナリの激しさは大きな期待の裏返し。今度こそ「安全運転」で開幕を目指す。 (福浦 健太郎)

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2017年3月24日のニュース