菅野 東京五輪で侍ジャパン真のエースに 視線は「3年後」

[ 2017年3月24日 07:45 ]

侍ジャパン帰国

帰国した菅野
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 準決勝・米国戦での敗戦から一夜明け、菅野は早くも次の世界大会を見据えた。ロサンゼルス国際空港に向かうバスに乗り込む直前、報道陣の呼びかけに足を止めた。ドジャースタジアムを後にしてから、わずか11時間後。「やはり悔しいです。今日も試合をしたかった」と言ったが、同時に新たな目標もできた。

 「3年後ですね」。イメージしたのは20年東京五輪だ。前夜はUSAコールが続く、異様な雰囲気の中で投球。「今回はアウェーで戦ったけど、次の五輪はバリバリのホーム。あの歓声が自分たちに向けられると思うと今から楽しみ」。31歳で迎える世界最大のスポーツの祭典に胸を高鳴らせ「それまでにもう1段階も2段階もパワーアップして、その大会を迎えたい」と、真のエースになることを誓った。

 その第一歩は、31日の中日との開幕戦(東京ドーム)。昨季終了後すぐに巨人・高橋監督から4年連続の大役を託された。侍ジャパンの投手陣のメンバーでは唯一の開幕投手。休む間もなく中8日での登板になるが「もちろん、投げるつもりでいます」と当たり前のように言い「また新たな戦いが始まる。この悔しさをシーズンで生かせるようにしたい」と続けた。

 米国戦では6回1失点(自責0)でメジャーのスター軍団から6三振を奪い、相手の名将ジム・リーランド監督からも「メジャー(級)の投手だ」と評価された。それでも満足はしない。今季のテーマは「頂」。世界一奪還へ、まず日本一から始まる。(神田 佑)

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2017年3月24日のニュース