阪神ドラ1高山 田淵超え57打点!球団新人2位タイ

[ 2016年9月8日 08:45 ]

<神・巨>5回2死二塁、高山は左前に適時打を放つ

セ・リーグ 阪神2―3巨人

(9月7日 甲子園)
 期待のルーキーが敗戦の中でもわずかな光明となっている。チームが攻略に苦労する難敵の田口に阪神・高山が反撃の一打を放った。3点劣勢の5回、2死二塁、1ボールから外角低めスライダーを左前へ流し打ち。反攻を告げる3日のDeNA戦(甲子園)から4試合連続の適時打だ。

 「スライダーを待っていて、その球をしっかり打ち返すことが出来たと思う」

 シーズン終盤を迎え、打席での集中力は増す一方だ。3回にも2死一塁からスライダーを中前にはじき返し、チャンスメークした。5回の適時打と合わせ、2試合ぶりのマルチ安打。通算122安打となり、球団新人では50年の徳網茂に並ぶ4位。5回のタイムリーで通算57打点となり、69年に56打点を記録した田淵幸一氏(スポニチ本紙評論家)を抜き、こちらは48年の別当薫に並び2位だ。結局この日は2打数2安打1打点に2四球を選び、全4打席で出塁した。

 「そういうチャンスが回ってくる打順に置いてもらっている。勝てていないので、難しいところですけどね…」

 本拠地での“伝統の一戦”に開幕から8連敗(1分け)となり、帰り道の口取りはいつにも増して重かった。それでも得点圏打率は92打数37安打で両リーグトップの・402と、貢献度は数字が如実に物語る。

 「シーズンの最初から“若手”ということで、ずっと使ってもらっている。あと少ししか試合も残っていない。もっと責任感を持ってやっていかないといけない」

 存分に躍動しても、なお悔しさに唇をかんだ。勝ちにこだわる、どん欲な姿勢こそ猛虎の未来を背負う逸材の魅力だ。 (久林 幸平)

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2016年9月8日のニュース