おかわり弾で清原に並んだ!球団最多タイ329本塁打

[ 2016年9月8日 05:30 ]

<楽・西>5回1死、中越えソロ本塁打を放った中村はナインに迎えられる

パ・リーグ 西武14―1楽天

(9月7日 コボスタ宮城)
 西武・中村が、ニックネームにもなっている「おかわり弾」で球団の歴史に名を刻んだ。今季2度目の1試合2本塁打で、清原和博氏が持つ329本塁打の球団最多記録に並んだ。

 まずは4回だ。今季19号の右越えソロを放って同記録2位だった秋山幸二氏の328本に肩を並べた。5回には外角低めの144キロの直球をバックスクリーン右横へ2打席連続の20号ソロ。「偉大な先輩の記録に並ぶことができて光栄です」。15年目の節目のシーズンで西武の黄金時代を支えたスターに肩を並べ、素直に喜びを口にした。

 「記録は意識してなかったけど、清原さんは西武での11年間で329本も打ったわけでしょ。やっぱり凄いですよね」。過去に本塁打王のタイトルを6度も手にしている中村だが、改めて先輩の偉大さを感じていた。秋山氏、清原氏とともに黄金期を支え、今季限りで退任する田辺監督の前で20本塁打に到達。ルーキー時代に2軍打撃コーチとして指導した指揮官も感慨深げに当時を振り返った。「入ってきた時から遠くに飛ばす力は群を抜いていた。天性のホームランバッター。歴代のスラッガーと比べても引けを取らないし、実績を積み重ねてきた結果だね」と話した。

 今季は股関節痛や打撃不振による2軍落ちも経験した。満足できる成績は残せていないが、3年連続で20本塁打に到達した。「今季は全てにおいてよくないけど、何とか20本は打てた。まだ試合は残っているので、状態を上げて(本塁打を)打ちたい」。希代のアーチストはさらに数字を上乗せしていくつもりだ。 (重光 晋太郎)

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