マー君、岩隈との投げ合い制す 2年ぶり4登板連続白星

[ 2016年8月25日 09:37 ]

マリナーズ戦に先発したヤンキースの田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース5―0マリナーズ

(8月24日 シアトル)
 ヤンキース・田中将大投手が、マリナーズ・岩隈久志投手との投げ合いを制し、今季11勝目を挙げた。24日(日本時間25日)の敵地でのマリナーズ戦に先発し、7回を6安打無失点。チームは5―0と無失点リレーでマ軍打線を封じ、田中は2年ぶりに4登板連続での白星をつかんだ。

 「特別良かったわけではないが、ランナーを出して粘りながら、無失点に抑えられたことが一番良かったです」と田中。5回まで毎回安打を許し、序盤は力みがのぞいた。ただ2回1死二、三塁ではオマリー、アイアネッタと連続内野ゴロ。3回は1死から青木に左翼線二塁打を浴び、次打者に四球で一、二塁としたが、3番カノを三ゴロ併殺に仕留め切り抜けた。「序盤は力みがちで、打たせて取っていこうとマインドを切り替えてから良くなりましたね」。6、7回は2イニング連続3者凡退と尻上がりに調子を上げ後続に託した。

 楽天時代の先輩・岩隈とは今年4月17日に続き2度目の投げ合いで、これで直接対決に2連勝とした。「投げている間は正直頭の中にはないです」としたが「4月に投げ合った時とは岩隈さんも違う投球をしていた。あれだけカーブを使う姿を見るのは初めて」とモデルチェンジした先輩の姿に驚きながら、マウンドでは譲ることはなかった。

 チームは2連勝でこのシリーズ勝ち越し。「シアトルはワイルドカード争いで自分たちより上にいるチーム。その大事なシリーズに勝ち越して、ニューヨークに帰れるというのは非常に良かったと思います」と田中。難敵相手に落とせない試合を制し、貯金は再び今季最多タイの4。自身はこれで今季168投球回となり、メジャー3年目で初めてシーズンの規定投球回(162回)をクリアした。

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2016年8月25日のニュース