拙攻13残塁…広島・新井 9回2死満塁で「打ち損じてしまった」

[ 2016年8月11日 05:30 ]

<広・神>9回2死満塁、右飛に倒れ悔しがる新井

セ・リーグ 広島1―2阪神

(8月10日 マツダ)
 1点を追う9回が最大の見せ場だった。5番手の藤川から田中、丸、途中出場の赤松が3四球をもらって2死満塁の絶好機を築き、打席にはリーグ3位の80打点を誇る新井。だが、カウント2―1からの真ん中高め直球を叩いた飛球が、あえなく右翼・福留のグラブに吸い込まれると、39歳は思わず天を仰いだ。

 「最後は甘かったけどね。自分が打ち損じてしまった。悔しいです…」

 象徴的なシーン。13残塁を数え、あと1本が出なかった。先発・能見に対し、序盤に攻略機はあった。菊池、丸の連打で1回1死一、三塁とし、ボークで先制。なおも2死一、三塁で鈴木が三ゴロに倒れると、2、3回の好機も逸した。中盤以降は調子を取り戻した左腕を打ちあぐねた。

 「(相手に)粘り強い投球をされたら、そう簡単に点は取れない。形はできている。最後の最後まで、ウチらしい集中力を持ってやってくれた」

 試合を振り返る緒方監督は淡々。こんな日もある。2位・巨人が勝ったため、ゲーム差は再び4・5に縮まったものの、貧打にあえぐわけでもなく動じる必要はない。11日、敵の先発・藤浪を打ち、5カードぶりの勝ち越しあるのみだ。  (江尾 卓也)

続きを表示

2016年8月11日のニュース