ハム サヨナラで首位ソフトBに3差!中田幻弾直後に賢介失策誘った

[ 2016年8月11日 05:30 ]

<日・西>延長11回2死一、二塁、失策した山川(右)の横でガッツポーズする田中

パ・リーグ 日本ハム4―3西武

(8月10日 札幌D)
 4番打者の悔しさを、5番を打つ35歳のベテランが晴らした。延長11回2死一、二塁。日本ハム・田中賢が引っ張った痛烈なゴロは、西武の一塁手・山川のグラブをはじいて後方へ転々。二塁走者の西川が生還し、一塁ベース上で両手を突き上げた。

 記録は失策となり「強襲(安打)にしてほしいよね。(公式記録員に)言っておいてください」と苦笑い。古巣復帰2年目で初のサヨナラ打とはならなかったが、リーグ最多の今季7度目のサヨナラ勝ちに導いた。

 この回、1死二塁から大谷が敬遠され、打席には中田。5球目に捉えた打球はポール際の左翼席に届いたが、ファウルの判定。リプレー検証でも判定は覆らなかった。結局、中田は見逃し三振。「僕も入ったと思った。きょうはツイていなかったね」。そう言った田中賢はツイている一打で試合を決めた。

 練習前、恒例となっている新垣の一発ギャグがお気に入りだ。この日、今季初先発にもかかわらず、ナインを笑わせた後輩。4回途中3失点で降板したが、田中賢は自らのバットで登板日を勝利に導いた。ベンチ入り野手14人を全て使い切った総力戦。首位・ソフトバンクとのゲーム差を7月31日以来の3に縮めた栗山監督は「最後は賢介がよく打ってくれた。一つも負けないつもりでやっている」と意気込んだ。鷹の尻尾を必ずつかまえる。 (柳原 直之)

 ≪7度目の劇勝≫日本ハムは延長10回、田中賢の一塁ゴロを相手野手が失策しサヨナラ勝ち。敵失により日本ハムがサヨナラで勝ったのは13年6月26日ソフトバンク戦(一塁犠打失策)以来だ。これで今季のサヨナラ勝利は7度目。セでは広島が最多の8度記録しているが、パではロッテ、楽天の5度を抑え日本ハムが最も多い。

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