広島新庄・堀 177球1失点完投 聖地で自己最速148キロ

[ 2016年8月11日 05:30 ]

<関東第一・広島新庄>12回1失点完投と好投した広島新庄・堀

第98回全国高校野球選手権第4日・1回戦 広島新庄2―1関東第一

(8月10日 甲子園)
 延長12回、広島新庄のエース堀は最後の打者を143キロ直球で空振り三振に斬った。

 177球を投げ抜いた左腕は「めっちゃ頑張りました」と心地よい疲労感に浸った。
 初回に先制を許すとギアを上げた。プレートを踏む位置を一塁側から中央部に変え、制球を整えた。4回にアストロズのスカウトのスピードガンで148キロを計測し、自己最速を1キロ更新。計7奪三振も、延長に入ってから毎回の4三振とスタミナも十分だった。

 昨夏はチームの初出場に貢献し、1回戦の霞ケ浦戦では2失点完投で勝利に導いた。だが、2回戦では清宮を擁する早実に6―7で敗れた。下半身を鍛え直し、球速は10キロ近く上がって常時140キロ台を記録するようになった。「みんなで笑って終わりたい」。たくましさが増した背番号1はそう心に決めている。

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2016年8月11日のニュース