重盗!本盗!金本阪神やりたい放題 足で天敵ポレダ攻略

[ 2016年4月6日 05:36 ]

<巨・神>2回表1死一、三塁、ゴメスの三振で重盗を決め、本塁に生還する横田

セ・リーグ 阪神8-2巨人

(4月5日 東京D)
 指揮官としての初G倒には「超変革」の要素がふんだんに盛り込まれていた。単打ばかり10安打で8得点。その攻撃を可能にしたのは、果敢に次の塁を狙う機動力だ。

 「(就任後)まず、そこから入ったと言っても過言ではないくらい走塁に対する意識を付けろ、と。まあゴメスも行けると思ったんでしょう。勝手に行ってくれました。選手も本当、意欲的に次の塁を狙ってくれているし。スチールも意欲的にね。走ろう、という意識を持ってくれている」

 就任直後から指揮官が掲げた「走塁革命」。それをナインが忠実に遂行した。まずは3回無死一塁。高山の右前打で一塁走者の藤浪が三塁を陥れた。1点を奪い、なおも1死一、三塁ではフルカウントからゴメスが空振り三振も、相手バッテリーのスキを突いて一塁走者のヘイグと三塁走者の横田が重盗を成功させた。本盗はチーム4年ぶり。さらに6回1死一塁ではゴメスが単独スチールを敢行。野手だけでなく、投手、助っ人にまでイズムは浸透していた。

 「(ポレダの投球以外の技術には)やはりスキは多かったので。そこを狙って行こうというというのはチームとしてね。そこがポレダの弱点なので、そこは行かないと」

 狙い通りの「足攻」だった。相手先発は昨季、5勝を献上したポレダ。その弱点を突いた。機動力だけでなくコンパクトなスイングも徹底させ、見事に攻略してみせた。

 「状態のいいチームとやる時というのは、やはり、いろいろと嫌なことも考えてしまうし、不安もある。まあ(巨人相手で)多少の気持ちの違いというのはあるかもね」

 高橋監督との新監督対決に先勝した。それでも理想の野球ができたか、の問いには「そんなことないよ」と笑った。巨人との新監督対決で初戦を制した5人目の監督となった。過去4人のうち3人は優勝監督に。「超変革」はまだ序章。常に全力で、頂点を目指す。(惟任 貴信)

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2016年4月6日のニュース