小豆島・樋本主将 17年春の統合への思い、選手宣誓に込めた

[ 2016年3月20日 05:30 ]

スタンドで選手宣誓のリハーサルを行う小豆島の樋本主将

 小豆島の樋本主将は緊張した面持ちだったが、堂々とはっきりとした口調で選手宣誓をリハーサルした。グラウンドではできなかったが「しっかり準備してきたことが言えて安心した」と胸をなで下ろした。

 宣誓文はまず選手たちと盛り込みたい言葉を出し合い、その中で多く出たという「小豆島」「甲子園」「宣誓」をキーワードにつくり上げた。少子化に伴い、17年春には島内にある土庄(とのしょう)との統合が予定されていることもあり「当たり前にあった景色がなくなる」という一節に思いを込めた。「僕たちは高校がなくなる(統合)ということですけど、全国の皆さん、それぞれに捉え方があると思う」と樋本主将。きょうの本番に向けて「きょうは70点くらい。あすは100点を目指したい」と意気込んでいた。

 ≪選手宣誓全文≫

 宣誓 今から92年前、第1回全国選抜中等学校野球大会が開催されました。その翌年に創部された僕の野球部は、来年の春、高校の統合に伴い新しく生まれ変わります。当たり前にあった景色がなくなる、その重みを僕たちは忘れたくありません。当たり前にある日常のありがたさを胸に、僕たちはグラウンドに立ちます。そして、支えてくださる方々を笑顔にできるよう、気迫を前面に出し、全身全霊でプレーすることを誓います。

平成28年3月20日

選手代表 香川県立小豆島高等学校  樋本尚也

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