鹿児島実、逆転で名門対決制す 優勝候補・常総は初戦で涙

[ 2016年3月20日 15:34 ]

<常総学院・鹿児島実>4回1死二、三塁、中前適時打を放つ鹿児島実・井戸田貴

第88回選抜高校野球大会1回戦 鹿児島実6―2常総学院

(3月20日 甲子園)
 第88回選抜高校野球大会が20日に開幕し、第2試合は2季連続出場の鹿児島実が6―2で昨春8強の常総学院(茨城)に逆転勝ちし、2回戦に駒を進めた。

 常総学院の左腕・鈴木の前に3回まで内野安打1本に抑えられていた鹿児島実だったが、2点を追う4回、死球と綿屋の二塁内野安打で無死一、二塁とし、板越が犠打を決めて1死二、三塁。6番・井戸田貴と7番・追立の連続適時打で2点を挙げ、2―2と試合を振り出しに戻した。5回には佐々木の左前打から2死一塁とし、4番の綿屋の中前適時打で3―2と勝ち越しに成功。6回には1死から追立が左中間スタンドに飛び込む大会第1号のソロ本塁打を放ってリードを広げ、9回には中村の左前適時打などで2点を加えてダメを押した。

 先発のエース・丸山は立ち上がりの初回に4安打を集中されて2点を奪われたが、その後は立ち直って6回途中7安打2失点で、右下手投げの谷村にバトン。谷村は6回2死満塁のピンチを捕邪飛で切り抜けると、その後も無失点に抑えてチームに白星をもたらした。

 常総学院は初回、注目の2年生スラッガー・宮里の右前適時打など3連打で2点を先行したが、エース鈴木が中盤に崩れた。打線は6回の満塁機を生かせなかったのが痛かった。

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