智弁学園・小坂監督 開幕試合に完封勝利も「紙一重の試合だった」

[ 2016年3月20日 13:29 ]

<智弁学園・福井工大福井>4回、大橋の2点適時打で生還しナインとタッチする三走の智弁学園・高橋

第88回選抜高校野球大会第1日・1回戦 智弁学園4―0福井工大福井

(3月20日 甲子園)
 第88回選抜高校野球大会は20日に甲子園球場で開幕。開会式直後の第1試合に勝利を収めた智弁学園(奈良)の小坂監督は「紙一重の試合だった」と、福井工大福井との難しい開幕試合を振り返った。

 初回に先発の村上が2死満塁のピンチを迎えるも、これを凌ぐとその裏に4番・福元が適時打を放ち先制。4回にも追加点を挙げ、試合の主導権を握ると、村上が毎回のように得点圏に走者を抱えながらも、最後までホームを踏ませない粘りの投球を見せた。

 バタバタした立ち上がりとなったが、「思った以上に選手がすんなりと(試合に)入ってくれた」と小坂監督。先制点については「ヒット1本だったが、ワンチャンスを生かせて良かった」と話し、選手には「低めの変化球を振らされていたので、ゾーンを上げて打ちなさい」と指示を与えていたという。

 138球を投げた村上には「いつも通り球数が多かった」と苦笑い。それでも「相手がきっちり振ってきたので投げにくい部分もあったと思う」と指揮官は10安打を許しながらも相手に得点を与えなかった右腕を気遣い、「気持ちが成長した」と目を細めていた。

続きを表示

2016年3月20日のニュース