金本監督、就任後初3番組生出演 開幕投手も4番も白紙

[ 2015年10月28日 07:12 ]

MBS「ちちんぷいぷい」に生出演した阪神・金本監督

 開幕投手も4番も白紙!阪神の金本知憲監督(47)が27日、大阪市内のMBSで監督就任後初となるテレビ、ラジオ計3番組に生出演。番組内で来季の開幕投手と4番打者の人選について質問を受けたが、「まだまだ先」と白紙を強調した。

 「いや、まだまだ。今のところ今年、4番を打ったゴメス(が最有力候補)。でも(他選手が)成長すればね。できればそう(日本人)です。もちろん、今からです」

 テレビの出番を終えた後に出演したラジオ番組で、“直球質問”を受けた。それを鉄人は、巧妙に打ち返した。もしかしたら、脳裏には数人の候補の名が思い浮かんでいるかもしれない。だがまだ、それを言葉にする時期ではない。出演後の囲み取材でも「フラット」という表現で、チーム内に競争を促した。

 「(開幕投手と4番の人選は)まだまだ先。全然。今はもうフラットな状態。1軍も2軍もないから。育成もまったく関係ない。まだ投手は見られていないけど、フラットな目で見て。ただフラット過ぎてもイケンけどね。コーチ陣から多少の情報は聞いて、その上で全員にチャンスがあるんだ、ということ」

 チームの「変革」をテーマに掲げる鉄人。グラウンド内では、「競争」を求める。まずはそこを勝ち抜かないと、猛虎戦士の資格を得ることはできない。チーム力の底上げにつながる、一つの腹案も披露した。

 「競争がないと絶対にダメ。ポジションもいろいろ考えている。今成なんかも、ちょっと捕手を練習させておかないと。緊急の時のために。1軍であまり試合に出ていない時とかは、2軍に行かせてマスクをかぶらせておいたら捕手2人でも安心できるでしょ。そういうこともプランにある」

 今季、三塁手として69試合に先発出場した今成に、かつての本職である捕手も兼務させるというプラン。「もちろん相談して。俺の独断ではできないから」と話したが、実現すればベンチ内の合理化が進み、一層の競争激化にもつながる。金本阪神は汗を流し、結果を残した人間に、相応のポジションを用意する。(惟任 貴信)

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2015年10月28日のニュース