ロッテ完敗…3戦わずか4点 伊東監督「今のままでは歯が立たない」

[ 2015年10月17日 05:30 ]

<ソ・ロ>工藤監督(右)と握手に駆け寄るロッテ・伊東監督

パ・リーグCSファイナルS第3戦 ロッテ1-3ソフトバンク

(10月16日 ヤフオクD)
 完全な力負け。5年ぶりの「下克上」の再現を狙ったロッテは3連敗で散った。CSファーストSでレギュラーシーズン2位の日本ハムに2勝1敗。勢いをつけて福岡に乗り込んできたが、リーグ王者の壁は厚く高かった。

 「勢いを力で抑え込まれた。監督としては悔しくてしょうがないが、個人的には選手たちは最後までよく戦ってくれたと思う」。伊東監督は完敗を認めた。「1、2点を取りにいくならどうすればいいか」と指揮官は打線を組み替え、デスパイネではなく角中に今季初めて4番を任せた。その角中は2安打と気を吐いたが、打線はつながらず。3戦で計4点と打線が完全に抑え込まれた。

 レギュラーシーズン終盤には怒とうの快進撃をみせて3位。CSファーストSも突破した。05、10年に日本一を経験している福浦は「得たものは大きい。特に若い選手たちにとってはいい経験になったはず」と振り返る。3年目でCS全6試合で先発マスクをかぶった田村も「僕のせいで負けた試合もある。この経験を生かして、たくましい捕手になりたい」とさらなる成長を誓った。

 就任4年目となる来季に向けて伊東監督は「今のままでは(ソフトバンクに)歯が立たない。選手層を厚くしてチームを肉厚にしていかないと」と話した。リベンジに向けた戦いはもう始まっている。  (重光 晋太郎)

続きを表示

2015年10月17日のニュース