浅村!おかわり!大阪桐蔭OB大暴れ5連勝弾!

[ 2012年8月19日 06:00 ]

<西・楽>3回無死、同点ソロアーチを放つ西武・浅村

パ・リーグ 西武6-5楽天

(8月18日 西武D)
 西武の大阪桐蔭OBの2人が春夏連覇を狙う後輩に負けじと貴重なアベックアーチを描いた。

 まずは浅村だ。1点を追う3回。内角に食い込む146キロツーシームにうまく体を回転させて反応し、左越えへ4月10日の楽天戦(甲子園)以来となる2号同点ソロ。「うれしいというよりホッとした。1年に1回あるかないかのバッティングでした」と自画自賛した。08年夏の甲子園では1番・遊撃で全6試合に出場し、優勝に貢献。後輩の活躍には「刺激になります。投打のバランスがいいし、僕らの頃を見ているよう。日本一になるんじゃないですか」とエールを送った。

 浅村が打てば、先輩の中村も黙っていない。同点の4回にバックスクリーン左へ豪快に運ぶ18号決勝ソロ。オリックスの李大浩に2本差と迫る一発に「(ボールが)甘く入ってきたけど、しっかりとボールを捉えることができた」と満足顔だ。高校時代は3年夏の大阪大会で準優勝に終わり、甲子園には出場できなかったが、6本塁打を放ち「浪速のカブレラ」の異名を取った。

 中村より7歳年下の浅村は「僕らの時代も中村さんは有名でしたから。憧れでした」と話す。そんな師弟コンビのアベック弾は昨年10月12日のロッテ戦(西武ドーム)以来、通算2度目。中村は「流れ的にも点を取られた後に点が取れてよかった」と笑顔を見せた。

 鮮やかな逆転勝ちで引き分けを挟んで5連勝。渡辺監督は「あの2発は大きい。今は先制されても逆転できる流れがある」と喜んだ。首位の日本ハムがデーゲームで勝利したため、初奪首は19日以降にお預け。それでも6月7日時点で首位に11ゲーム差を離されてから、驚異的なペースで50勝に到達。貯金を今季最多の7とした。指揮官は「これからはそんなに簡単に勝たせてくれる試合は少なくなってくる」と話す。狙うは真夏の甲子園のような、一戦必勝のスタイルだ。

 ▽浅村の大阪桐蔭時代(06~08年)1年秋からベンチ入り。甲子園は3年夏に1番・遊撃として出場し、29打数16安打の打率・552で17年ぶり2度目の全国制覇に貢献。金沢との2回戦では2発。高校通算22本塁打。

 ▽中村の大阪桐蔭時代(99~01年)甲子園出場はなし。3年夏の大阪大会は決勝で上宮太子に5―6で敗れたが、6本塁打を放ち、PL学園・清原の5本を抜く。高校通算83本塁打。「浪速のカブレラ」の異名も。

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