岩隈 4勝目!球団新42人連続アウトつないだ

[ 2012年8月19日 06:00 ]

<マリナーズ・ツインズ>7回を1失点と好投し、4勝目を挙げたマリナーズ・岩隈

ア・リーグ マリナーズ5―3ツインズ

(8月17日 シアトル)
 マリナーズの岩隈久志投手(31)が17日(日本時間18日)、ツインズ戦に先発して7回4安打1失点(自責0)の好投で4勝目を挙げた。フェリックス・ヘルナンデス投手(26)が完全試合を達成した次の試合で、4回までパーフェクト。マ軍投手陣は3試合にまたがり、打者42人連続アウトの球団新記録を樹立した。先発に転向した7月以降は3勝2敗、防御率3・19の安定感。本来の居場所でかつての輝きを取り戻した。

 勝負どころでフォークを選択した。3―0から、失策が絡んで1点を返された5回。なおも1死満塁のピンチで、岩隈はフロリモンに対して直球を5連投。最速93マイル(約150キロ)を計測したその球威をしっかりと植え付けると、フォークを2球続けて空振り三振。続く打者もフォークで連続三振に斬ると、クールな表情でベンチへ戻った。

 「粘り強く最少失点でという気持ちだったので、満塁にして三振、三振で行けたのは一番良かった。ピンチでも丁寧に低めに投げられた」

 15日のレイズ戦で、「キング」の愛称を持つヘルナンデスが球団史上初の完全試合を達成。大記録の余韻が残るセーフコ・フィールドで、今度は背番号18が凡打の山を築いた。4回までパーフェクトに抑えると、球場もざわつく。5回、先頭モーノーに右翼線二塁打を許したが、マ軍投手陣は14日のレイズ戦で3番手・プライアーが9回の先頭打者に二塁打されて以降、42人連続で凡退。これは球団新記録で大リーグ公式サイトによると、少なくとも74年以降では大リーグ最長記録であることも判明した。

 岩隈も「ヘルナンデスは凄かった。彼のような投球をしようと思った」と快挙に刺激を受けていた。先発転向後4試合は白星に恵まれなかったが、7月30日のブルージェイズ戦で先発初勝利を挙げて以降は3勝1敗。防御率は開幕直後を除いて初めて3点台(3・79)に突入した。

 「ここという時にしっかり腕を振れた。一番良かった」と会心の笑みを浮かべた岩隈。近鉄時代、甘いマスクから「プリンス」と呼ばれた男が「キング」に負けない存在感を発揮しつつある。

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2012年8月19日のニュース