和田監督 マートン再生諦めない「いい状態で帰ってきて」

[ 2012年8月19日 08:54 ]

荷物をまとめて宿舎を出る阪神・マートン

 阪神のマット・マートン外野手(30)が18日、出場選手登録を抹消された。和田豊監督(49)は「いろいろたまっているものを解消してきてほしい」と語り、あえて復帰への期限は設けず心身のリフレッシュに専念させる構え。17日ヤクルト戦(神宮)で2度の拙守を犯し、試合後には関川外野守備走塁コーチと口論に発展したが、懲罰的処置というよりは戦力としての再生に期待した。

 和田監督は、マートン再生を諦めてはいなかった。0―1で敗れた試合後。今後の処遇について問われると、はっきりとした口調で復活への期待を口にした。

 「いろんなものを吹っ切ってね。いろいろなものがたまっている。自分の中で解消して、ゲームにも出ていい状態で帰ってきてほしい」

 今季の低迷は技術面ではなく、広くなったストライクゾーンへの不満など精神面に起因している。これまでも指揮官自ら面談の機会を持ってきたが、解決には至らず。山脇守備走塁総合コーチは「期限は設けていない」と改心されなければ無期限2軍を明かしたが、あくまでも心身のリフレッシュに万全を期すための処置。裏を返せば、戦力として計算しているということが言える。

 試合前にも、高野栄一球団本部長は再調整が理由だと発表した。「監督といっしょに、きのう少し、ファーム行きについて話をした。監督からも“もう一度奮起してほしい”という話があった」。あくまでプレーに対する2軍降格で「(造反に対する)懲罰的なものではない」と強調した。

 また峯本達雄チーム運営部長は三宅徹国際スカウトを通じて、関川コーチとのやり取りの中で興奮した行為に関して、電話で注意した。それでも厳重注意のレベルでとどめる意向で、罰金や謹慎などそれ以上の処分をする考えはない、とした。

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2012年8月19日のニュース