揺れる岩村 3Aに抵抗も「野球ができればどこでも…」

[ 2010年6月17日 17:12 ]

 米大リーグ、パイレーツの岩村が16日、球団から戦力外通告を受けた。打率1割台と不振が続いていただけに「覚悟はできていた」という。だが、今後は移籍先が見つかれば新チームへの適応、そうでない場合もマイナーでのプレーなど、乗り越えないといけない試練は多い。

 今後10日間でトレードが成立しなければ、球団は傘下のマイナー3Aに送る方針だ。岩村本人も「確率が低いのは分かっている」と、年俸485万ドル(約4億4千万円)の高額契約を引き継ぐトレードが難しいことは理解している。

 それでもパイレーツの3Aに行くのには「考える時間が必要」とわだかまりを感じている。戦力外と判断された球団のマイナーで昇格を待つ立場に「保険にはなりたくない」と言う。

 ただ、最近、打撃の状態は上向いており、「間隔を空けたくないのが正直なところ」。マイナーでは出場機会も確保される見通しで、好結果を出せば他球団への移籍の道も開けてくる。

 昨季、ひざの大けがを経験した。「野球ができればどこでもいいと思うこともある」とも言う。その胸中は揺れている。(共同)

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2010年6月17日のニュース