柵越え連発!阪神に“恐怖の1番”誕生や!!

[ 2010年2月3日 06:00 ]

145メートル弾を放ったマートン

 前評判を上回る迫力だった。初めての屋外フリー打撃で、マートンが推定距離145メートルを最長とする計13本の柵越えを披露。2度の3連発を含むオーバーフェンスで驚異の破壊力を印象づけた。

 「外で打つのは久しぶりだったから、やり過ぎないように考えた。今は体のバランスだけ気を付けている。徐々にペースを上げていくよ」
 3カ所の打撃ケージを巡った打撃練習。圧巻だったのは左の打撃投手と対した一塁寄りのケージでの3連発。その2発目がバックスクリーン左の松の木を直撃した145メートル弾だった。最後の67スイング目も柵越えで締めくくった姿に、偵察に訪れていた巨人の田畑スコアラーも「あれだけ飛ばすのを見せられては…」と絶句だ。
 真弓監督は“ポスト赤星”にとどまらず、長打力のあるリードオフマンとして1番で起用する意向。和田打撃コーチも「あれだけのパワーを見せてくれたら、真弓監督のような1番打者という考え方ができる」と納得顔だ。
 メジャー通算29本塁打。「一番思い出深いのは去年、ランディ・ジョンソンから打った本塁打。いずれ殿堂入りする大投手から打てたことが光栄だった」と胸を張る。09年5月6日のジャイアンツ戦で通算303勝の大左腕のスライダーを左翼席へ叩き込んだ。もっとも、本来は広角に打てる中距離打者。06年8月には1試合4二塁打のメジャー記録を樹立。以降はミスター・ダブルの異名を取った。
 実戦デビューは13日の日本ハムとの練習試合。今から初打席が待ち遠しい。

 ◆マット・マートン(Matt Murton)1981年10月3日、米フロリダ州生まれの28歳。ジョージア工科大から03年ドラフト1巡目でレッドソックス入団。05年にカブスでメジャーデビューし、06年は144試合出場で打率・297、13本塁打。メジャー通算成績は346試合で打率・286、29本塁打、112打点。1メートル85、99キロ。右投げ右打ち。

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2010年2月3日のニュース