由規、制球重視の“新型フォーク”導入へ

[ 2010年2月3日 06:00 ]

ブルペンで投球練習を行う由規

 ヤクルト・由規(20)が居残り練習を行い、新型フォークを導入する方針を明かした。これまでフォークは指の付け根で深く握っていたが、制球重視で浅い握りの習得を検討。

 「深いとハマった時の落差は出るけれどムラがある。決め球にも使えて、ストライクゾーンにも行くことも考えれば浅い握りがいい」と説明した。
 2日連続のブルペン投球で思うところがあった。50球を投げた時点で、今キャンプで若手投手陣に課せられたノルマ「5球連続ストライクで終了」を開始。しかし、3球目で制球を乱すパターンが続き20回目でやっとクリアした。「ストライクを取れる変化球はスライダーしかないので、カーブを練習中です」と話したが、ノルマは今後「5球連続」から6球、7球…とハードルが上がる。先輩投手にアドバイスを求めるうちにフォークに着目。握りを変えれば決め球だけでなくカウント稼ぎに有効だと考えた。
 球種以外にも、制球難克服へフォーム調整も進める。初日から村中とともに、伊藤投手コーチ発案の「ネットスロー道場」に入門。軸足に体重を乗せ、常に体の中心で腕を割る動きを反復練習した。「投げ込むだけじゃなく握り方、縫い目もしっかり探していきたい」。13日の紅白戦第3戦(浦添)での先発も決定。プロ3年目の飛躍へ、20歳右腕が創意工夫する。

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2010年2月3日のニュース