再び日本一へ 坂本“小笠原流”フルスイング

[ 2010年2月3日 19:17 ]

打撃練習をする巨人・坂本

 巨人の坂本のプロ4年目は、ちょっとしたアクシデントで幕を開けた。吐き気などの体調不良を訴えキャンプイン前日の歓迎パレードを欠席。初日の練習も休み、宿舎で静養した。「情けない思いをした」とばつが悪そうだったが、練習に合流した2日からは元気にメニューをこなしている。

 昨季は打率3割6厘、18本塁打の好成績を残し、1番打者として日本一に貢献。端正なルックスも相まって、チームの顔の一人となった。バックネットに向かってティー打撃を始めると、ネット越しに女性ファンが集まる。21歳のはつらつとした姿は、目玉になりつつある。
 チームメートの小笠原の練習を取り入れ、自主トレーニングから片手でのティー打撃に取り組んでいる。手首を鍛え、より力強い打球を放つためだ。1月の合同自主トレでは、小笠原から直々に「体幹と下半身を意識した方がいい」とアドバイスを受けた。「すぐに効果が出るものではないけど、継続してやっていかないと」と言い、精力的に振り込んでいる。
 定位置を獲得して3年目。昨季の成績は申し分なかったが「打撃も守備も、去年よりレベルアップしたい」と意欲的な姿勢を持ち続けている。打率3割をキープしつつ、20本塁打をクリアすることを目標に挙げる。
 リーグ4連覇と2年連続日本一を目指す巨人にとっては、欠かせない存在。必勝祈願でキャンプ地近くの神社に奉納した絵馬には、「日本一」と「フルスイング」という言葉を書き込んだ。力強い打撃でチームを頂点に導くため、背番号6はさらなる成長を誓う。

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2010年2月3日のニュース