法大1年生三嶋 六大学史上最速155キロ!

[ 2009年9月14日 06:00 ]

<法大・東大>9回から登板し、3人でぴしゃりと抑えた法大・三嶋

 東京六大学野球第1週第2日は13日、神宮球場で2試合が行われ、第2試合で法大の三嶋一輝投手(1年)が東京六大学史上最速となる155キロをマーク。東大に8―3で連勝し、勝ち点1を挙げた。第1試合は立大が慶大を3―1で下して1勝1敗のタイに戻した。

【試合結果


 【法大8―3東大】観客席がどよめいた。9回から登板した法大1年生の三嶋が、先頭の高橋に投じた3球目。神宮球場の電光掲示板に東京六大学史上最速となる155キロが表示された。さらに次打者の田中の打席でも155キロをたたき出すと、どよめきは拍手に変わった。「数字はチラッと見ました。抑えることに集中する中で数字が出ればいいと思います」。1回を無失点に封じた19歳は、はにかみながら答えた。
 これまでの東京六大学の最速は03年秋の明大・一場(ヤクルト)と今春に早大・大石がマークした154キロ。だが東都では今秋のリーグ戦で中大・沢村が156キロをマークしている。「心の中では絶対抜いてやると思ってます。“こいつは絶対打てない”という印象を与える球を投げたい」と大学生の神宮最速投手となることを誓った。

 ◆三嶋 一輝(みしま・かずき)1990年(平2)5月7日、福岡市生まれの19歳。周船寺小6年で野球を始め、元岡中までは主に内野手。福岡工で投手に転向し、3年春の九州大会で優勝したが、夏は5回戦で九州国際大付に敗れた。1メートル74、70キロ。右投げ左打ち。

 ≪エース二神 精彩欠く≫今秋ドラフト1位候補でヤクルトなどがリストアップしているエースの二神は、6回を投げ1本塁打を含む8安打3失点と精彩を欠いた。「生命線の直球が走らず腕も振れませんでした。チームに勢いをつける投球がしたかったんですが…」とやや残念そう。ただ次戦の慶大戦まで2週間近くあるだけに「しっかり修正して任された試合は投げきるようにしたい」と最後は前を向いた。

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2009年9月14日のニュース