阪神は総力戦 ヤクルトに光明 広島は先発フル回転

[ 2009年9月14日 16:30 ]

 セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)進出をかけた3位争いが激しさを増してきた。3位阪神、4位ヤクルト、5位広島が1・5ゲーム差にひしめく大混戦。3チームの現状を追った。

 ▽阪神
 後半戦開始時のヤクルトとの13・5ゲーム差をひっくり返し、3位に浮上した。特に目立つのが救援陣の踏ん張りだ。後半戦に入って、1点差試合が負けなしの6連勝中。藤川やアッチソンを軸に、接戦での強さが戻ってきたのが大きい。
 ただ、故障者が多く、総力戦が続く。真弓監督は「試合数を考えると(多く残す)ヤクルトの方がまだ上。とにかく一戦一戦」と力を込めた。
 ▽ヤクルト
 1年ぶりの8連敗中となかなかトンネルから抜け出せない。8月以降は8勝28敗1分けと下降の一途。先発に勝ちがつかず、打線も援護できない状況が続いている。
 明るい材料はある。守護神の林昌勇が腰痛から15日に復帰し、右手中指のまめに苦しんでいる由規も17日から登録できる見込み。ベストメンバーで早く連敗を止めたい。
 ▽広島
 3位に最大13ゲーム離されCS進出は絶望的とみられたが、本気で狙える位置まで盛り返した。ブラウン監督はチャンスを逃すまいと必死だ。これまでルイスだけだった中4日の先発を、13日の巨人戦では前田健にも命じた。この起用に、21歳の右腕は「これからも多少無理をしてでも投げる」。先発陣をフル回転させ、残り21試合に臨む。

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2009年9月14日のニュース