イチロー“波瀾万丈”の年に大記録

[ 2009年9月14日 10:49 ]

 前人未到の9年連続200安打。イチロー外野手がまた一つ、輝かしい勲章を手にした。

 波瀾万丈の一年だった。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、チームを引っ張るはずが不振のどん底。韓国との決勝で日本を2連覇に導くタイムリーを放ったものの、マリナーズのキャンプ合流直後に胃潰瘍で初の故障者リスト(DL)入りを経験、開幕から8試合を欠場した。
 復帰してすぐ張本勲の持つプロ野球記録の3085安打を日米通算で上回った。その後も27試合連続安打するなど打ちまくる。8月末に今度は左ふくらはぎを痛め、8試合欠場を余儀なくされたが、6日には日本選手で初めてメジャー2千安打に到達した。
 それから1週間。大記録を前にしてややペースは落ちたが、休日でも体を動かし続ける不断の努力が実り、今季は「2試合連続無安打」がないまま200安打に届いた。
 ウィリー・キーラーが8年連続200安打を達成したのは1901年。1世紀を超える時間を経て、「平成のヒットマシン」が大リーグの歴史の一ページを塗り替えた。

続きを表示

2009年9月14日のニュース