ついにCS圏!阪神121日ぶり3位浮上

[ 2009年9月14日 06:00 ]

<神・横>5回、マウンド上で舌を出す下柳

 【阪神2―1横浜】前日と同じくデーゲームでヤクルトが黒星。今度は勝った。阪神は5月15日以来、阪神が121日ぶりに3位に浮上。7月28日の時点でつけられた最大13・5ゲーム差を、ついにひっくり返した。

 「春先はどうなることかと。でもヤクルトさんがちょっと調子悪くて、落ちてきてくれてる状況なんで…。もっと自分たちが頑張らないと」
 9回を締めた藤川はそう振り返った。その守護神につなぐまで、苦しい試合展開だった。得点は4回の2点だけ。それも相手暴投と併殺崩れの間に奪ったものだ。大砲ブラゼルを故障で欠き、赤星も離脱した。真弓監督も「もう少しスカッと点を取れればねえ」と苦笑いだが、そんな貧打線を投手陣が救ってくれた。
 先発・下柳は6回1失点。7回からアッチソンにバトンを渡した。助っ人右腕は2回を無失点。2イニング登板は今季16度目だが、ここ7試合で4度目と守護神へのつなぎ役としてフル回転している。「2イニングいく自信はいつも持っている。あとは球児につなぐことだけを考えてる」。これで今季の横浜戦での1点差試合は6勝0敗。「1点差はどんな試合もしんどい。たまたまバットに当たってないだけ。ラッキー」とは藤川だが、表情には自信があふれている。
 「きょうは絶対に落とせない気持ちがあった」と真弓監督。昨年は巨人に13ゲーム差をひっくり返されV逸の屈辱。「僕は優勝したかった。まだ借金もある」と言う藤川だが「お客さんも(CS出場を)求めているから」と続けた。残り20試合。奇跡の逆転進出へラストスパートをかける。

 ≪野原祐 初のスタメン出場で2安打≫故障の赤星に代わり、育成枠出身の野原祐が初のスタメン出場。1番・中堅に抜てきされ、チームで唯一の2安打を放った。「打席に入ったときはめちゃくちゃ緊張した」と言いながら、初回に二塁打。第3打席でも中前打を放った。前日にプロ初安打をマークし「乗っているので思い切って使った」と真弓監督。独立リーグのBCリーグ・富山から入団、7月に支配下登録された24歳は「きょうはまぐれ。また練習頑張ります」と初々しく話した。

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2009年9月14日のニュース